
モンスターハンターシリーズはニンテンドースイッチで絶対に出ない?ということを考察してみたというコラム記事(リライト記事)。実はスイッチ&3DSで出たモンハンクロスは売れているんですよね。これがあるからどうなるかというものですね。
■全世界320万本という数字はばかにできない
カプコンが決算で示した数字によれば、3DSとニンテンドースイッチでリリースされた『モンスターハンターダブルクロス』の合計売上が320万本に達していると発表され、下手なゲームよりも全然売れている現実が示された中、1000万本以上をPS4とXBOXOne(海外限定)、PCで売り上げたモンスターハンターワールドとは比較にならないものの、スイッチ版を完全に切るかどうかというのは悩ましい現実となりそうです。今のカプコンは完全にPS5とプロジェクトスカーレットに力を割いているのは間違いないと思われるので、片やスイッチにはHDリメイク作品を連発しており、不信感は募りますが・・・
■カプコンは任天堂とつかず離れずを展開
カプコンがニンテンドースイッチに対し、RAMの搭載量を4GB以下にする予定だったのを思いとどまらせたのは有名な話ですが、てっきり完全新作を作ってくるかと思いきや、今まで1本もありません。wiiでは宝島Zという残念なタイトルを出して、それでも力作を出していたんですが、wiiUから旗色が変わり始め、バイオハザードリベレーションズの売れゆきが低いと見るや、すぐにソフトの提供をストップ、3DS以外疎遠になります。しかし、スイッチでは力を見せるかと期待されたものの、デビルメイクライなどを筆頭にHDリマスター作品を乱発して、低予算、そしてそのリターンを得て小遣い稼ぎをしている印象は否めません。

■携帯機に相性抜群だったモンスターハンター
元々PS2でスタートしたブランドでしたが、PSPで発売されるや否や爆発的な人気になり、日本で400万本越えの超ヒットを記録します。それだけ携帯ゲーム機との相性はよかったんですね。しかし、カプコンの乱があり、PS3で出るといわれたモンスターハンター最新作が、突如wiiに切り替わり、その後3DSへと展開が続きます。要はプラットフォーム事入れ替えたんですね。結果は出たんですが、カプコンは世界的なタイトルに成長させようと画策します。その結果、モンスターハンターを再びPSプラットフォームに戻し、そして、ワールドワイドに通用するオンラインゲームに育てる道を選びます。
■スマホでも展開されているモンスターハンター
実はモンスターハンターは2015年からスマホ向けゲームとしても展開されていて『モンスターハンター エクスプロア』が今でも配信中です。基本無料プレイのアイテム課金制になっており、サービスが続いていることから順調な運営ができているようです。スマホと据え置き機でのマルチな展開ですが、そこにスイッチが入りこむ余地があるのかどうかといえそうで、カプコンはモンスターハンターを作る際、そのハードに見合わないほど莫大な予算を費やして作っていると過去に辻本氏が語っていたので、スイッチ版が出た場合、かなりの力作になることは間違いないでしょう。

■結局スイッチ版は出ないのか?
こればっかりはなんともいえません。ただ、スイッチライトが出て、スイッチ本体の累計販売台数が相当伸びれば、カプコンも重い腰を上げる可能性はゼロではありません。先ほども指摘した通り、現段階で3DSとスイッチで320万本の売れゆきを示しており、それでは満足できないと感じるか、それ以上の売り上げを目指し力を入れた作品を携帯機と据え置き機のハイブリット機としての価値提案の1作を出すかというところでしょう。はっきりいって、今はセガゲームスよりスイッチで期待のできないメーカーになってしまっただけに、面目躍如をしてほしいと願っています。