
ニンテンドースイッチにおける『セガエイジス』は国内では非常に苦戦していると伝える記事が掲載中。海外では反響があっていい感触のようですが、日本ではニッチな市場なだけに、これから巻き返していけるかと指摘していますね。
――最後に、今後のことをお聞かせください。やっと折り返し地点手前までたどり着きましたが……。
堀井 (遮って)残りをがんばる!
下村 正直なところ、私の力不足で日本でのセールスはもっとがんばらなければならない状況です。もともとニッチなマーケットでもあるのですが、プラットフォームが違いますのでセールスの単純比較にあまり意味はないかもしれませんが、3D復刻の半分以下というきびしい現状です。補足すると、このプロジェクトはパッケージ商品以上に長く売れるモノなので、長いお付き合いを皆さんとしていきたい。そういう意味でも、諦めたり、悲観しすぎたりはしていません。第2期の実現にはちょっとお時間がかかるかもしれませんが。
奥成 より日本のお客さんに満足していただけるものにしないとですね。過去を振り返ってみると、“セガ3D復刻プロジェクト”も本編は2年くらいでした。その後が続けられたのは、下村がパッケージとして『3D復刻アーカイブス2』を手掛けてくれたからなんですが、海外ではパッケージが出たのは3作中1作だけなんですよね。今回は、むしろニンテンドー3DSでパッケージが出ていなかった海外のほうが、新鮮に見えるのかもしれませんね。
堀井 大丈夫! 2期がなくとも勝手に移植をしときますよ!
小玉 私はプロデューサーとディレクターを兼任していますので、まだお届けできていない11タイトルの制作に注力して参ります。現在3、4タイトルの開発が平行して進んでいる状況なので、堀井さんとしては折返しを過ぎている感覚かもしれません(笑)。ひとつひとつ丁寧に、かつなる早でお届けできるようがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。
堀井 小玉さんの話を受けてなんですけど、社内ではすでに相当数のタイトルが「できているじゃん!」というレベルで動いています。動いているんですが、そこから商品として世に出すまでの手間がなぁ! といった状況です。追加要素がどんどん盛り込まれて、開発は佳境といっていいタイトルが片手じゃ足りないくらいありますので、それほどお待たせせずに出せるんじゃないかと……。
(誰ともなしに笑いが起きる)
奥成 毎回そういうコメントをしていますよ(笑)。
堀井 それほど、それほどです。人の一生は短いですから(取り乱し)。僕からしても、「なぜここまでできていて2ヵ月が経過してリリースできていないのか」という状況もあったりするのですが。……言おうとしたことが全部飛んじゃいましたよ!
(一同笑い)
堀井 亀の歩みですが、歩んでいますので。いつかはゴールに着くんです!
――この先リリースタイミングは早まったりするのでしょうか。現状ですと、だいたい1ヵ月に1本ペースです。
小玉 そのペースは維持していきたいです。追加要素を軽くするなどして早くお届けすることも考えてはみたのですが、なるべく充実した内容で皆さまにお届けしたいと考えております。
奥成 今回、新タイトルの発表もありつつ、『G-LOC』や『バーチャレーシング』、『ゲイングランド』『コラムスII』と初移植のタイトルにチャレンジができているのは、こういうタイトルを欲しいといってくださるお客さんがいてくれるからですし、セガとしても定期的に続けていきたいという部分です。引き続きその声を絶やさないようにするため、どんどんやっていきたいと思います。今回の発表はもはや小出しにはせず、「これだけやっています! これで全部です!」ということなので、まずはそれらを遅くならないうちに出して、皆さんの気持ちを高めあえるようにがんばりたいと思います。
・・・としていて、第1期でひとまず一区切りとなるようですが、セールス次第では第2期があるらしき話になっていますね。ニンテンドースイッチでセガのレトロゲームという展開はある意味冒険でしたが、ファミコン世代ではないセガ世代がターゲットになるので、その辺も難しい面があったかと思いますが、DL作品なので、長きにわたって売れてほしいと開発者も願っているようですね。
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