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『マイクロソフトが全社を掲げてゲームビジネスに傾倒するとした日経インタビュー記事』が掲載中。



マイクロソフトが全社を掲げてゲームビジネスに傾倒するとした日経インタビュー記事が掲載中。常務が語っているところになっていて、次世代XBOXに向けてどんな方針と考え方があるのかというのは注目に値しますね。



マイクロソフトにおいて、ゲーム分野は現在、どんな位置付けでしょう?

 マイクロソフトは、非常に大きなデジタルトランスフォーメーションの最中で、ゲーム分野はかなり中心的な位置付けになってきています。

 グローバルでXboxのプロジェクトを率いているのは、Gaming エグゼクティブ バイスプレジデントのフィル・スペンサーです。18年、CEOのサティア・ナデラに直接リポートを報告する、社内でも中心的なメンバーに仲間入りしました。この人事は、マイクロソフトにおけるゲーミングの位置付けの変化を示していると考えています。

 マイクロソフトの全世界共通の従業員証の裏には、12ワードのミッションが書いてあります。“Empower every person and every organization on the planet to achieve more.” 日本語に訳すと、「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」。それを真剣にサポートするんだというメッセージを込めており、我々が戦略を考えるときは必ずここに立ち返ります。

 ゲームに対するマイクロソフトの取り組みも、この考えに沿っています。世界の人口が約80億人。半分の40億人がネットにつながっているでしょう。さらにその半分の20億人がゲームをやっていると推測されます。そして、残りの20億人も、今後、ゲームをやる可能性がある。マイクロソフトとしては、ネットにつながっているすべての人がゲームをプレーするようにサポートしていこうというわけです。

 エンジンとなる技術は2つあります。1つは「インテリジェントクラウド」。これはプラットフォームとなるものです。もう1つは「インテリジェントエッジ」。末端のデバイス群を意味します。今までバラバラに動いていたプラットフォームとデバイス群をしっかり結び付けることで、お客さまの生産性を高め、やりたいことを実現できるようにしていきます。

 ゲームに関して、インテリジェントクラウドの鍵になるのは「コネクティビティー」「クラウド」「AI」の3つです。コネクティビティーとは機器連携のこと。機器をクラウドでつないでプラットフォームを構築します。そうしてできたプラットフォームをAIを使って運用します。

 もう少し具体的に言うと、機器連携の先に「Project xCloud」というクラウドゲームサービス(※)があり、これらをAIを使って運営して、20億人のユーザーが、様々な機器で、いつでもどこでもゲームができる環境を整えていこうというわけです。

※クラウドゲームとは、ゲームプログラムをクラウド上のサーバーで動作させ、処理した映像をストリーミングで配信するゲームのこと。

 また、今までのゲームではボスキャラを倒せば終わりでしたが、クラウドとAIを使えば、継続的にいろいろなストーリー展開を提供できるようになります。いわば「GaaS」(ゲーム・アズ・ア・サービス)という考え方です。


 一方、インテリジェントエッジについては、18年のE3で、50を超えるコンテンツを発表しました。ファーストパーティーといわれているマイクロソフトグループの中の開発スタジオの数も約2倍に増やすなど注力しています。

日本マイクロソフトにとっても、ゲームは重要な位置付けになっていますか?

 日本マイクロソフトが大きな戦略の中で進めていることと、ゲームが進んでいく方向性はかなり一致してきていると思います。

 日本マイクロソフトでは今、日本の働き方改革やライフスタイル改革を推進しています。それは社内でも同様なのですが、クラウドが浸透するまで、セキュリティーを確保しながらいつでもどこでも働ける環境をつくることは大変だったんですよ。今ではどこにいても、ノートパソコンがあれば会議に参加できますし、クラウドにアクセスして、メンバーと一緒に資料を作ることもできます。

 ゲームにもこれに通じるところがあります。昔は「うちで一緒にゲームやらない?」と言って、テレビの前にみんなで座り、一緒に騒いでいました。今は、「何時に(ゲーム内の)あそこで会おうね」と約束すれば、同じ場所に集まらなくてもオンラインで一緒にプレーできます。

 一昔前まで、パソコンは仕事の生産性を上げるための機器でした。でも今は、ゲームや音楽、映画といったエンターテインメントも楽しめるようになっている。これさえあれば、どこにいても仕事がこなせるし、個人の世界に入ってリラックスすることもできる。それが、(マイクロソフトのビジネスの中で)ゲームがコアなものの1つと位置付けられる理由であり、最終的に40億人もの人がゲームを楽しむようになるだろうと考えている背景です。

 今まではXboxというハードとそのコンテンツとしてのゲームソフトを両輪に、売り上げを伸ばしてきましたが、ターゲット層が限定的で、マイクロソフトのビジネスの中では閉じた印象がありました。今は会社全体の目標を達成するうえで、ゲームが重要な役割を担うようになってきたということですね。

 その通りです。現在、家電量販店ではゲームコーナーが急速に拡大しています。以前は限られた層がユーザーだったのに対し、今は一般層にも広がっているということです。

 その理由の1つに、我々のパートナーであるPCメーカーがゲームに注力していることがあると思います。例えばレノボ・ジャパンは、デビット・ベネット社長自身がゲーマーということもあって、製品ラインアップの中でゲーミングPCを充実させています。

 デルの「ALIENWARE」、HPの「OMEN」といったゲーミングPCブランドでは、以前は非常に高価なモデルが多かったのですが、最近は一般のPCに近いエントリーモデルも充実させています。

 さらに、一般のPCにゲーミング用に近いモデルも出てきており、パソコンでゲームをやってみようかなという人の裾野が広がってきているように思います。

 これまでは、Xboxなどゲーム機の販売台数がゲーム業界のトレンドを測る指標として注視されてきましたが、今後はハードの売り上げだけで市場の状況を把握することはますます難しくなりそうです。

 確かにこれまではXboxの売り上げなどが我々の事業指標でした。しかし今は、どれくらいの人が実際にXboxを使っているかも指標になってきています。

 例えば、我々はゲームプラットフォームとして月額制の有料サービス「Xbox Live Gold」を提供しています。登録していただくと、好きなゲームのコミュニティーに入って、オンラインマルチプレーができます。また、無料のゲームを1カ月当たり2~4つダウンロードできます。このXbox Live Goldにどれくらいの人がいらっしゃるかなども重要になってきているのです。

 さらに、量販店と協業してどんなイベントを開けたか、メッセージを発信できたか、マーケティング的なものを伝えられたかというのも事業指標に含まれるようになってきました。将来的には、Xbox Live Goldでどれくらいゲームが遊ばれたかも指標に入ってくるでしょう。


・・・としていて、XBOXの現状にもっと踏み込んだ指摘がなかったのがちょっと残念ですが、XBOX事業を通じて発展と成長を続けるという意味合いが全面に出ており、日本市場では空気になっているXBOXを次世代XBOXではどれだけ価値があるハードだと認めさせるかが最大の鍵になりますね。


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