ゲーム情報&ブログ2.0

ゲーム情報を紹介しています。

スポンサードリンク


『ファイナルファンタジー15の音の世界を構築した『祖堅正慶』氏インタビュー記事』が掲載中。

ファイナルファンタジー15の音の世界を構築した『祖堅正慶』氏インタビュー記事が掲載中。音楽を作っているのではなく、音(サウンド)を作っていると指摘しているものになっていますね。






音楽ではなく、音を作るという言葉に込められた意味

 「音楽は、ゲームにとっては数ある要素の中のひとつにすぎないのです。ゲームの要素というと、グラフィックスがあって、ボイス(声優によって吹き込まれたセリフ)があって、プレイヤーさんがいて、音楽の鳴らないシーンにも環境音があって……。いろんな要素が集まって、作品は成り立っていますよね」

 作っているのは「音楽ではなく、サウンド」。そう表現する意味を質問する記者に対して、祖堅氏はそんな風に説明し始めた。

 「クオリティーや使用機材の面で言うと、今のゲーム音楽制作は一般のアーティストさんのリリースされている作品と限りなく近いところにあると思いますよ。でも、ゲーム音楽っていうのは、あくまでもゲームを盛り上げる……そしてゲームの世界観を壊さないというのが大前提にあります。そこが一般的な音楽制作とは大きく異なる部分です」

 祖堅氏が「サウンドを作る」と表現した言葉の裏には、ゲームの中で使われる音の制作は、ゲームミュージックという範疇には収まらないという意味がある。考えてみてほしい。ゲームをプレイして臨場感や爽快感を感じるとき、そこには必ず気持ちのいい「効果音」がある。また、世界をよりリアルに感じるためには、私たちの身の回りにあるのと同じ「環境音」が必要だ。自然に接すれば森の木々が風になびく葉音や、鳥の声が聞こえて心が安らぐし、ダンジョンで背後から迫ってくる足音があれば敵の気配や緊張感を感じる。

 自分がいま広く開放的な平原にいるのか、それとも圧迫感のある建物の中にいるのか。音を通じてプレイヤーが得る情報は、ときとしてグラフィックス以上に雄弁である。

 こうした音を使った心理的な効果は、映画やドラマなどでも用いられる。しかしゲームが映像作品と大きく異なるのは、登場人物が決められたシーンの中を制作者の意図に沿って動くのではなく、あくまでもプレイヤーが自分自身の意思でゲームの世界を自由に動き回れるという点だ。そのために複雑な物理演算やシミュレーションの技術が使われる。

レコーディングブース脇の廊下。手前は、ファイナルファンタジー XIVがギネス記録を樹立した際のもの
 「音の大きさ……例えばたき火だったら、目の前で『パチパチ』と鳴っているのか、それともむこ~うの方で(小声で)『パチパチ』と鳴っているのかで聞こえ方が違いますよね。音量、方向、残響成分、伝達係数等など、1つの音源に対してそれらを全て1つずつリアルタイムに演算して、自然に聞こえるように設計しています」

 それを違和感なく、しかし真実味をもって聴かせることもサウンドデザイナーの仕事だ。

 「環境音という音は、自然に鳴っていることが第一です。言い換えると、聴いてる人に音自体をあまり意識させないことが仕事のひとつと言っていい。森に入って、例えば鳥の声が聞こえるとするじゃないですか、自然界では、鳥の声がいつ鳴るかは分からないですよね。仮にゲーム用に鳥の声が入っている1分の音源を用意して、それをゲーム内でループして再生するとしましょう。1分間に1回、必ず同じタイミングで鳥が鳴くことって自然界ではまずありえないですよね。

 つまり違和感なく自然に鳥の声を聞かせるためには、ランダムに鳥の声が鳴るような仕掛けと調整をしなければいけません。これがうまくできると、ユーザーさんは音の違和感を気に留めなくなる。それが環境音を作ることだと思っています」

 一方で人間の耳や脳は音について非常に敏感だ。

「例えば、ゲームでプレイヤーが移動する際、足音がしますよね。この靴の音ひとつとっても、足を動かすのに合わせて、全く同じ足音が規則的に連続的に鳴ると、ものすごく不自然に聞こえるのです。だから足音を違和感なく聴かせるためには、その音自体のパターンやピッチをある程度不規則にしなければならない。

 一方で人間はたったの1フレ(1フレーム=1/60秒)音が絵とズレただけでも、すごく気持ち悪く感じます。これは訓練された耳を持つ人ではなく、ごく一般の人でも分かる違いです。そのぐらい人の耳の精度は高いですから、サウンド再生処理の遅延は致命的です。たくさんのサウンド処理を行ってもそれによる遅延が起きない工夫が必要となります。テクノロジーは、最終的には神様の領域に近づくということかもしれません」


・・・としていて、制作者のこだわりを十分感じ取れる内容になっていますよね。60フレームに同期していないと気持ち悪くなるとしており、その敏感な部分を担っているものといえそうですね。


関連リンク

 [ゲーム]PS4&XBOXOne関連記事

0 Comments

Leave a comment

スポンサードリンク



スポンサードリンク