

Wii Uの失敗が見えてきたのは2013年が明けた直後でした。お正月商戦を終えてからは本体の売上が急落。発売から数年が経っていたPS3以下の売上になってしまい、一気に厳しくなってしまったんです。
何故、急に売れなくなってしまったのでしょうか?クリスマス・正月需要に強いハードだというのもあると思いますが、一番はソフトラインナップです。
ロンチタイトルはある程度数を揃えることは出来たものの、それ以降はさっぱりだったんですね。
頼みの任天堂からは3月まで1タイトルも発売する事が出来ず、当然、サードパーティーからも大きなタイトルはなし。
それ以降もなかなかタイトルを揃えられず、「ピクミン3」まで実に半年以上の空白期間を作ってしまいました。
何故、これだけの空白期間を作ってしまったのでしょうか?3DSの躓きで反省はしなかったのでしょうか?
原因は任天堂の開発ノウハウにありました。任天堂はずっとSD機で開発を続けており、HD機での開発はWii Uが初だったんです。
他のソフトメーカーが5年以上前から行っていたHDソフトの開発を今更行った関係で技術が追いつかず、予想以上に時間がかかってしまったんですね。
サードパーティを上手く取り込めなかった問題も大きいと思います。確かに初期にはいくつかの大作が発売になりましたが、そのほとんどがPS3/Xbox360とのマルチタイトルでした。
それではPS3/Xbox360版で満足されてしまい、Wii Uの強みを生かせません。本来ならWii U独自のタイトルを揃えるべきなんですが、HD機になって開発費が高騰し、また、Wiiで痛い目に遭った関係でどこのメーカーも様子見ムードで本気の作品を出せなかったんですね。
当然、様子見のような作品では売れずハズもなく、PS3/Xbox360とのマルチタイトルはいずれも不発。日本では人気が低いXbox360版の売上すらも超えられない作品も多数表れてしまいました。
結局、サードパーティは2年程度で撤退。それ以降はダウンロードタイトルやパーティゲームしか発売にならず、早くも任天堂頼みの状況となります。
・・・となっていて、wiiUでは任天堂機の弱点を露呈した形になってしまいましたね。これらをある程度克服した形でニンテンドースイッチは提携できているのか?というのが一番の関心事であって、wiiUは普及がストップしてしまいましたから、それがなく早期に1000万台を出荷できる体制を作りたいですよね。
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